PROJECT

制度と規範

「時間」の歴史的・哲学的・経済学的研究

可処分時間を奪い合うアテンション・エコノミーのなかで、タイムパフォーマンス(いわゆるタイパ)の重要性が増し、「時間」に対する感覚や経済的価値が大きく変容しているように思われる。本サブユニットは、古典文学などを資料として、歴史的に「時間」に対する感覚や価値がどのように変わってきたのかを検討する。

また、「時間論」は哲学の重要なテーマでもあり、時間感覚等の変容が人間存在や「尊厳」に与える影響についても考察したい。最終的には、こうした歴史的・哲学的検討を踏まえて、アテンション・エコノミーの世界において「時間」がもつ経済的価値を経済学的観点からも検討し、競争政策・産業政策や法制度に関する提言へとつなげていきたい。