PROJECT

制度と規範

デジタル広告と個人データ利用の新機軸

アテンション・エコノミーの課題は、あるコンテンツや情報が、ページビューなど、アテンションさえ多く得られれば、内容はどうあれ、広告等による収益が得られるという収益構造に由来している部分が少なくない。近年では、収益を得るために偽誤情報などを意図的に拡散する「インプレゾンビ」なる種族も湧き出してきている。また、ここでのコンテンツの配信(レコメンダーシステム)や広告の配信には、個人データ(クッキーに関する情報も含む)も多く利用されており、収益構造と個人データ利活用との関係も問題になるだろう。

本サブユニットでは、領域横断的な視点から、デジタル広告の実態を調査・分析し、広告主の利益(ブランド・イメージ等)のみならず、広告クリエイターや消費者のwell-beingや「尊厳」を踏まえた広告エコシステムおよび個人データ利活用の新機軸を模索、提案する。